心理学

高度なカウンセリングから犯罪学の研究まで

心理学というと、悩みやストレスの解決を目的として、つかみ所の無い精神的な領域を扱うというイメージが強い。しかし、実際の心理学は、社会の様々な場面を想定して細分化された緻密な科学の集成で、一般的な心理学のイメージであるカウンセリングの領域はその一部に過ぎない。
心理学の研究は、医療や教育の現場におけるカウンセリングはもちろんだが、人の欲求を刺激する商品開発や宣伝、さらには犯罪の捜査分析や抑止を研究する犯罪学など、さまざまな分野につながっているのだ。

 人の心の構造を科学的に分析

アメリカの大学で心理学を学ぼうとする時まず驚かされるのが、その講座数の多さと専門性の高さだ。
心理学は「行動と、思考や感情の動き(精神課程)とのつながりを研究する科学」と位置づけられている。机の上で書物を読んで知識を貯える学問とはほど遠く、その研究は物理学や生物学と同様、実験や観察を交えた科学的な手法による。もちろん、過去に蓄積された情報や知識が土台だが、そこから新たな仮説を立て、実際に人間や動物を対象として観察を行い、面接や書面による意識調査でデータを集め、実証実験を行って証明していく。
心理学を学ぶのに求められるのは、客観的かつ緻密に物事を観察する力と、正確な言葉で互いの本意を確認しあえるコミュニケーション力だ。さらに統計的な分析が求められるところから、数学的な論理能力は必須だ。こうした要求の高さに加え、アメリカでも人気の高い専攻だけに、基礎学力・英語力ともに入学前からしっかりと養っておくことが望まれる。

 深みも広がりもアメリカ大学ならでは

心理学は人を対象とする学問であり、その研究の深さは医学にも匹敵する。心理学を主専攻とするならば、当然大学院進学を視野に入れて学びを構成することが前提だ。
アメリカではほぼすべての総合大学に心理学の講座が設けられておいるが、その多くは大学院の専門コースにつながっている。心理学の総合的な理解のあと、細分化された専攻に応じた学びの課程に入り、社会心理学や発達心理学など一般的なものから、メディア心理学、スポーツ心理学といった、社会の需要にあわせた新しいカテゴリーまで50種類前後の中から自分の求める研究を進めることになる。
卒業後は、臨床心理士の資格を得て心理カウンセラーとなる古典的なキャリアはもちろん、組織のマネジメントや消費者心理をとらえた商品開発や宣伝など一般的なビジネスにも道が開ける。産業心理学と呼ばれる専攻はその一例だが、これはいわばビジネス学と心理学を組み合わせた学びであり、同様に教育学、社会学、環境学、美術、音楽など、およそあらゆる分野と組み合わせて学ぶことで、幅広い展開があるのも心理学の面白みだ。
こうした幅広い学びが当たり前に可能なのも、学部間の壁を意識しないですむアメリカの大学制度の強みと言えるだろう。

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