NCN米国大学機構(略称NCN)では、「米国の受入大学と連携して、日本からの留学生に対する高度な留学支援体制を整備することにより、国際教育の機会を広く提供すると共に、日米の産官学連携等によるキャリア教育を推進し、世界で活躍できるグローバル人材の育成を図ること」を事業目的としています。
本機構は、以上の事業目的を達成するため、次のような事業に取り組んできました。
(1) 日本人学生受入制度による留学支援事業 : この事業は、日本の高校生から社会人を対象に、学位取得を目的に米国大学に進学する学生を広く募り、受入大学との連携による国内での入学審査、留学準備教育及び米国内での制度的な留学支援と就職支援を行う事業です。この制度では、高校1・2年生から留学準備を行う “準備生課程” 、高校3年生から準備を開始し、直接アメリカの大学に進学、卒業をめざす “学部課程” 、大学生や社会人の編入や大学生の短期留学など、それぞれのキャリアプランに合わせた留学を実現する “Global Career Programs” を展開しています。この事業では、1990年発足以来、30年間で7,000名の学生を受け入れるとともに、卒業生数は5,000名を超え、卒業率90%以上を維持しています。
(2) NCN特別奨学金支給事業 : この事業は、日本人学生受入制度で留学する学生を対象とするNCN特別奨学金制度を設け、各州政府や受入大学と連携した学資支援を行う事業です。現在では、毎年の新規入学生の90%以上が、返還義務のない支給型奨学金受給生に認定されています。
(3) 日米大学間連携支援事業 : この事業は、一般財団法人NCN米国大学機構による公益目的事業として、日本の国立大学や私立大学と米国の受入大学間の連携を推進する事業です。具体的には、受入大学との大学間協定による授業料相互不徴収による交換留学制度、日米大学間連携による特別教育プログラム、日米両大学から学位が授与されるダブルディグリープログラム、日本2年+米国2年で専門の学位を取得する2+2プログラム等の開発やコーディネート事業です。これら各大学の取り組みは、文部科学省によるグローバル人材育成推進事業等の認定を受ける案件もあり、日本の大学のグローバル化に貢献しています。
※ 日米大学間連携支援事業関連プログラムについては各実施大学内での選抜となりますので、本機構を通じての学生募集は行っておりません。
NCN米国大学機構の日本人受入制度は、今年で34年目を迎えるアメリカの大学自身が運営に参加する米国大学進学・留学のためのプログラムです。
これまで7,400名以上がアメリカの大学に進学・留学し、その大多数を占める正規学部生として入学した学生は、95%が卒業し、社会の第一線で活躍しています。