準備生課程

「アメリカの大学生になるために必要なこととは何でしょうか」と学生にたずねると、最も多いのは「英語の勉強」という答えです。 確かにそれは間違ってはいません。英語は絶対に必要です。 しかし逆に、英語さえできればアメリカの大学生になれるのか?と考えてみると、そうではないということに気付くでしょう。

「受験には不要な科目」?

私たちNCN米国大学機構の日本人学生受入制度における進学準備指導は、日本の大学受験を目指してきた高校3年生の皆さんに、日本の大学受験生からアメリカの大学生になるための「軌道修正」を行うのが基本でした。
しかし近年、大学受験の易化、受験教科数の減少などにより「やらなければならない学習」が相当量減り、高校生の学力は低下する一方となっています。ある調査によれば、高校生の自己学習時間は、たった10年前と比較しても半分まで落ち込んでいるというデータもあります。


高校の先生方にお話をうかがっても、もはや大学合格をモチベーションとして指導を行っていくことへの限界を訴える先生が少なくありません。
基礎学力や学び方の基本をある程度身に付けているからこそ、アメリカ式教育への準備も高校3年生から行えるわけであり、「勉強しなくても大学には行ける」「2〜3教科勉強すればあとは勉強しなくてよい」と短絡的に生徒たちが考えうる状況は、バランスのとれた基礎学力を求める私たちアメリカの大学にとって(もちろん日本の大学にとっても)良い風潮とは言えません。
現に、学びの大切さを理解し、学習をきちんと行っている生徒と、そうでない生徒の差は、私たちの実感レベルでも年々拡がっていると感じています。


文部科学省では、将来の職業への意識を高め、現在の学習のモチベーションにつなげようとするキャリア教育の推進、さらにSTEM教育(科学技術・数学重視の教育)推進などの方向性が打ち出されているものの、まだまだ現場では試行錯誤の段階といえます。

アメリカで求められるのは目的意識

では、英語という要素を外して考えた際に、アメリカの大学で求められる素養とはなんでしょうか。
日本の大学生とアメリカの大学生の最大の違いは、「大学とは望んで進学するものであり、何かを学びたいから大学にいる」という意識をより強く持っており、大学もそれを当然のようにそれを求めてくるということです。過半数の高校生が大学進学する日本の環境とは根本的に異なることを自覚しなくてはなりません。
もちろん必要な素養はこれだけではなく、偏りのない基礎学力、そして言うまでもなく英語力など様々ですが、目的意識の話ひとつをとっても、アメリカの大学生になるのは大変なことです。

アメリカ進学準備はモチベーションに

きちんと準備をすれば、アメリカの大学環境にも必ず対応できるというのは、すでにアメリカで学ぶ先輩たちが実証してくれていますが、それにしても大きな努力はしなくてはなりません。ただ、これをプラスにとらえれば、「アメリカの大学で学べるようになるため」もっと言えば、「世界へ出て行くという夢」は、高校で学ぶ上でも大きなモチベーション要素になるということを強調しておきます。


もちろん苦労だけではなく、アメリカでの大学生活は大変な一方で、充実した楽しいものになるはずですし、そのことを教えていくのも私たちの使命です。


アメリカ進学には高校の成績が必要

そしてより現実的な側面は、高等学校の成績です。
本制度では、アメリカの大学への入学審査の際、最も重視するのが高等学校の成績(全学年、全教科の評定平均)であり、成績によって進学できる大学のレベルが端的に変わってきます。ですから、高校の学習を充実させることが、何よりの進学対策であるということなのです。英語ばかり学習していても、基礎学力が伴わなければ上位大学への進学は難しいということは意外に思われるかもしれませんが、大学で学ぶのは専門科目ということを考えれば、英語だけでは、というのはご理解いただけると思います。

準備生課程とは

準備生課程では、これらの現状や問題意識をふまえ、日本の高校1〜2年生に対して、アメリカの大学生になるための準備指導を行うものです。
とはいえ、魔法や必勝法があるはずもなく、私たちのアメリカの大学で行っている指導の延長線上であり、各種教材を用いながらも、核となるのは「目的意識の醸成」と、それに基づくアドバイジングなどで学びの「方向性を整える」ことです。そして生徒ご本人が納得しながら学べることを大切にしながら指導を行い、疑問を持ったならばひとつひとつ解消していきます。

また、私たちがもうひとつ大切にしているのは「自己学習習慣」です。
手取り足取りやることを指示されないとできないというのでは、自主性を重んじるアメリカの大学では通用しませんし、卒業後に社会に出て行ったらなおさら、というのはご理解いただけると思います。これを身につけられる最後のチャンスが高校時代です。


私たちは、反復的に「計画を立て、実行し、反省をした上で次の計画を立てる」という、いわゆるPDCAサイクル(Plan-do-check-Act)を重視しています。早くから習慣づけることで、学習成果を飛躍的に向上する事が期待できます。


準備生課程では、自分でやるべきことを考え、着実に実施するというエンジンを育て、そしてその推進力や原動力を生み出す燃料となるモチベーションの醸成を目標とします。

実質無料で実施

これらの指導は、アメリカの大学への進学決定を条件に、高3以前の追加指導は無償で実施します。これは、いわゆる「早割」ではありません。高3からの短期間で急速に指導を行うか、時間をかけてひとつひとつ指導を行うかの違いしかないからです。
しかし、早期から指導を行うことで、実質的にアメリカでの大学生活でつまづくことなく、順調に進む確率も上がってきますから、少なくとも「アメリカに行く」という方向性を決めることで、経済的に、かつ効果的な指導が受けられるというメリットがあります。
もちろん大学卒業まで一貫した指導となりますので、より長期的視野で高等教育が受けられる独自のプログラムでもあります。


最終的な大学決定は高3進級時に行いますので、高校1・2年生の段階で必要な意思決定は、総論としての「日本の大学かアメリカの大学か」という選択だけです。

準備性課程の流れ

アメリカへの準備ということに限らず、高校での学びをより意義あるものにするために、私たちの指導を活用してください。
お子様の将来にとってベストの方法をご検討いただければ幸いです。詳しくは、進学説明会にてご相談ください。

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日本人学生受入制度

NCN米国大学機構の日本人受入制度は、今年で33年目を迎えるアメリカの大学自身が運営に参加する米国大学進学・留学のためのプログラムです。
これまで名以上がアメリカの大学に進学・留学し、その大多数を占める正規学部生として入学した学生は、95%が卒業し、社会の第一線で活躍しています。

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