留学体験談

トップスクール

ハーバード大学大学院に合格

NCN2007年度入学生で、University of Arkansas / アーカンソー大学(州立)で建築学(Architecture)を専攻する守谷君(栃木県立宇都宮高校出身)が、ハーバード大学大学院に見事合格しました。2013年秋からの新学期を前に一時帰国中の守谷君に、NCN日本事務局にてインタビューを行いました。

守谷僚泰

 高1の頃からアイビーリーグに進学したかった

−もともと、建築家をめざすきっかけになったのは?
中学生位から建築に興味を持ち始め、フランク・ロイド・ライトなどの美しい建築物を見るのが好きでした。高校1年生くらいには建築家になること、さらにアメリカの優れた教育システムで学ぶ、特にアイビーリーグの大学院まで進学したいということについては既定路線になっていたと思います。

−まず、アーカンソー大学(UA)の建築学部(写真)の特徴を教えてください。
建築学にも様々なアプローチがありますし、中心的に教えられるデザイン・設計思想も大学によって違いがあります。UAにおいてはその土地の風土や文化を近代建築のデザインに反映させる「クリティカルリージョナリズム」という理念が主流です。他の大学では、例えば都市環境のあるべき理想像からひとつの建物を構築するやり方や、コンピュータを駆使してより複雑なデザインを志向したりと様々です。

−学部での大学選びには理念の違いは影響するでしょうか?
それぞれの理念、思想は学習を進めていき、理解が深まるなかで次第に自分と合うかどうか考えるようになりますし、そこまでの違いが出るのは上級生であったり大学院レベルの話だと思いますので、高校の段階でそこまで考える必要は無いのではないでしょうか。

 建築学のカリキュラム

−カリキュラムはどのように進んでいきましたか?
最初の授業では、例えば木の柵やタイルなど、日常の中にある繰り返しの模様の写真を撮って、それをもとにスケッチを描き、建築デザインの基本の、“あるモチーフを何度も反復して使う”基本を学んだりしました。
中級以上になると、それぞれの授業が相互にリンクしており、授業で知識を得ながら、デザインスタジオでの作業においては複数の授業での課題をミックスした作品作りをしていました。あくまで核になるのはスタジオです。
全体の傾向としては、細かい技術論というより、発想をいかにして広げるか、逆に広げた発想をどう形に収束させるかという建築家・デザイナーとして何かを生み出すためのトレーニングが多かったように思います。

<写真上:大学でのプレゼンテーション風景>
<写真下:作例。円形のタワー状構築物>


−大学では、毎日どんな生活でしたか?
授業とデザインスタジオの往復でした。やはり一般に言われている通り、「建築学は一番寝ない専攻」というのはUAも同じで、特に課題の締め切り前になると、授業時間以外はだいたい昼前くらいから夜中の3時くらいまで毎日スタジオにこもって作業していました。


 奨学金を得てハーバード大学へ

−大学院進学には、どんな準備をしていましたか?
建築学の場合、9割くらいはポートフォリオ(大学で制作したものの作品集)の出来で決まります。教授と相談しながら自分の表現したい事や学びたい関心事を作品に落とし込み、簡にして要のポートフォリオを作る。この作業に半年くらいかかりました。あとは推薦状集めをしたり、エッセイも何度もダメ出しされながら、教授に見てもらいました。

<写真上:山の登山道に建設する温泉施設のデザイン>
<写真下:手書きでのデザインデッサン>


−大学も進学への支援をしてくれるんですね。
そうですね。成績優秀者(編注:評定平均が4段階で3.5以上の学生は成績優秀者として表彰される)に対しては、トップスクール進学のために色々なバックアップがあります。

−なぜハーバード大学を受験しようと思ったのですか?
学ぶ中で各大学の特徴や有名な教授などの情報は入ってくるので、それに基づいてリストアップしました。しかし、実際有名教授がいると言ってもどのくらいの頻度で教えてもらえるのかということや、教授が他の大学に移籍した情報などはほとんどキャッチできないので、どちらかというと大学のカリキュラム上、自分の学びたい領域にマッチするかということのほうを重視しました。
実際、ハーバードの他にUCLA、ペンシルバニア大、イェール大、コロンビア大、プリンストン大を受け、UCLA、ペンシルバニア、コロンビアは合格しました。アメリカ以外ではスイス連邦工科大学も内容的に興味があったのですが、ドイツ語ができなかったのであきらめました(笑)。
他の大学は1年のコースだったのですが、ハーバードは2年コースだったため、入った後も興味に合わせて軌道修正できそうなのと、毎年20個くらいのスタジオ授業のオプションが選べ、かつ奨学金も年間100万円ほどですが出してくれました。また、自分のメインの研究課題である都市に関する研究が盛んで、世界の一流どころが集まるのも楽しみなので、ハーバードを選びました。


 卒業後もアーカンソーで経験を積む

−インターンなどは経験しましたか?
在学中ではなく、昨年5月に卒業後、OPT(卒業後にアメリカで1年実地研修ができる制度)でUA付属のデザインセンターと呼ばれる半官半民の組織で仕事をさせてもらえました。州都のリトルロック市の再開発計画のコンペ提出案を考えたり、研修といっても、新卒くらいの給与はもらえましたし、いちスタッフとして充実した日々を過ごせました。

−今後の予定を教えてください。
5月より、日本の建築事務所で1ヶ月インターンの予定です。日本の建築業界にはオープン・デスク制度というのがあり、基本的に無給インターンですが雰囲気を知るには良いと思い、秋まではあと2つ位行ってみるつもりです。
建築学は、建築の論理を応用して全然関係のない他の分野のコンサルティングを行うなど、新しいことにも取り組む動きや、都市計画学や環境学など他分野との融合も進んできています。まずはハーバードで、また一段視野を広げて将来を考えていきたいと思います。

 まずハーバードありきではない

守谷君の場合、元々アイビーリーグに進学したいという希望はあったものの、まずハーバードありきではなく、学びたい方向と合致するからハーバードという選択であったというのが印象的でした。
実際、知名度も大切な部分はありますが、各分野で「その道では超有名」という大学もありますし、何より自分の学びたい事を学べる環境が第一ということです。
州でトップのアーカンソー大ですが、成績優秀でさらに上を目指す際にはバックアップするという方針があり、この点もアメリカらしい点で興味深いシステムです。
これらの受入大学からトップスクールへという進学プランについては、「トップスクールセミナー」で詳しく解説しています。

資料請求はこちらまずは進学説明会へ

お電話でのお問い合わせ

本サイトからのお問い合わせはこちら

まずは進学説明会へ

資料請求はこちら

日本人学生受入制度

NCN米国大学機構の日本人受入制度は、今年で28年目を迎えるアメリカの大学自身が運営に参加する米国大学進学・留学のためのプログラムです。
これまで6,700名以上がアメリカの大学に進学・留学し、その大多数を占める正規学部生として入学した学生は、95%が卒業し、社会の第一線で活躍しています。

写真ギャラリー


もっと写真を見る


2008-2016 NCN institute all right reserved.

NCN 米国大学機構