国連には様々な機関があり、それぞれ専門分野が異なります。各機関に入るには、「修士号(大学院卒)を持ち、学位取得分野での実務経験を持つこと」が最低条件となります。

主な国際機関

国際連合(UN)、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)、国連人口基金(UNFPA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連大学(UNU)、国連児童基金(UNICEF)、国連婦人開発基金(UNIFEM)、国連世界食糧計画(WFP)、国際労働機関(ILO)、国連食糧農業機関(FAO)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国連工業開発機関(UNIDO)、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国際海事機関(IMO)、国際電気通信連合(ITU)、万国郵便連合(UPU)、世界気象機関(WMO)、世界知的所有権機関(WIPO)、国際農業開発基金(IFAD)、国際原子力機関(IAEA)、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)など

(出展:『国際公務員への道・基礎編』外務省 総合外交政策局 国際機関人事センター編)

上記、国際機関を目指す上で、最もよく検討されるルートとしては以下になります。

1)大学、大学院で国際関係学や国際研究学を学ぶ
2)政府系金融機関、商社、研究機関(シンクタンク)などでの実務経験
3)30歳前後で国連の空席公募(中途採用)に応募

しかし、全く別のルートの考え方もあります。
それぞれの機関での以下のような専門分野や、会計、IT、物流など、どんな機関でも実務で必要となる能力を身につけるというのもひとつの方法です。

求められる主な専門分野

行政管理(総務、会計など)、会議補助(通訳、翻訳、校正など)、経済、エンジニア、財務、人事、人権、人道支援、情報管理(ウェブ情報管理、書籍管理など)、情報処理・IT (ウェブシステム運営、テレコミュニケーション、データベース運営など)、法務、ロジスティクス(後方支援、設備整備など)、政務、人口、物資調達、出版物製作、輸送など、プログラム管理(開発プロジェクト、環境プロジェクトなど)、行政(ガバナンス)、広報・PR、 科学技術、警備、社会(社会分析、社会問題対策など)、統計

(出展:『国際公務員への道・実践編』外務省 総合外交政策局 国際機関人事センター編)

以上のことから、思っていたよりも国際機関を目指すために、色々な方向性があることに気づくことができるでしょう。アメリカの大学の特長は、まさしく専門分野を実践的に学ぶことができるという点にありますから、これらの分野を学ぶ上でも大きなメリットがあります。

一方で、専門職として採用の対象とならない学部もありますから注意が必要です。

(国際機関で採用対象とならない学部の例)
文学部、外国語学部(英文科なども含む)、教養学部(国際教養も含む)、体育、芸術系学部など


「国際機関に行きたいから外語大に進学するのでは、実は国際機関の採用の対象外である」という事実に驚く人もいるかもしれません。しかし、あくまで語学力は仕事の道具のひとつであり、最終的にはどのような専門能力をもって世界に貢献できる仕事ができる可能性があるのかという点が最も大切であり、それを身につける場として実践を重んじるアメリカの大学は最適と言えるでしょう。

アメリカの大学では、国際関係学を学ぶ学生に2つ目の専攻分野を学ぶ、ダブルメジャーを推奨しています。複数の学位を持つ卒業生は、社会で高い評価を受けています。

例えば国際関係学を学ぶ際には、政治学や経済学、地理学、歴史学、外国語学などの単位を少しずつ取得していくことになります。このうち、自分がさらに伸ばしたい分野について追加の単位を履修していくことで、最終的に2つ目の学位を取得することができます。例えば、国際関係学と経済学のダブルメジャーや、国際関係学とフランス語のダブルメジャーといった具合です。

いずれにせよ国際機関は最難関であり、可能な限り自分の能力を上げていくという心構えが必要です。

NCN米国大学機構では、一般の進学説明会のほかに、国際関係学を目指す学生のための進学説明会を別途開催しています。

アメリカで国際関係学を目指すために必要な準備や大学生活、実際に学んでいる学生の声や現地の様子を収録した映像の時間、気になる受験や留学費用など、ほぼ全て必要な情報を網羅しています。

個別相談も含めてすべて無料。
まずは進学説明会に参加して分からないことや不安なこと、スッキリと解消してください。

※ 上記の日程で参加できない場合は、通常の進学説明会にご参加ください。 >>進学説明会日程一覧

成績優秀な学生に対する奨学金制度が充実しているのもアメリカの大学の特長です。

NCNでは、NCN特別奨学金として、特定の大学に支給基準以上の成績で合格した学生全員に対して、最大67%の授業料を免除する仕組みを導入しています。州トップの高水準の大学であっても、生活費含めて年間180万円程度で学べる(通常の学生は350万円程度)という非常に大きな奨学金として、志願者の多くは、まずこの奨学金制度を実施している大学から検討する状況です。

さらに優秀な学生に対しては、大学院で授業料全額免除などの条件が出る場合もあり、能力を高め、それを大学で発揮するほど費用負担も減るという努力が報われる仕組みになっています。

国際公務員に求められる語学力は、「英語またはフランス語で業務遂行が可能であること」と定められています。まずは英語を完璧に使いこなせるように、さらにフランス語やその他の公用語も使える状態に仕上げていきたいところです。

アメリカの大学では、語学研修からスタートし、その後、正規授業を学ぶ過程で実践的な英語力を高めます。授業参加している各国からの留学生との議論や、実習やインターン、模擬国連や国際関係学を学ぶ学生向けのトレーニングキャンプなど、様々なプログラムで、日本では身につかない国際コミュニケーション能力を高めましょう。

アメリカの大学では、転学(トランスファー)という仕組みがあり、成績次第で在学中に、より上位の大学に編入することができます

実際、NCNの約6,800名の学生のうち、約20%の学生が転学でのステップアップを果たしています。さらに、大学院進学の際により上位を狙う、という進路選択と組み合わせると2段階のステップアップのチャンスがあるということになります。

※ 上記の日程で参加できない場合は、通常の進学説明会にご参加ください。 >>進学説明会日程一覧

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