映像コンテンツがあらゆる場面で利用される現代では、アメリカの映像制作は、ハリウッドに代表される西海岸から中央部、ニューヨークなど全米に分散しつつあり、また大学でも映像学は多数の大学に設置されています。

そして日本では制作においては芸術系の大学か専門学校が主体となるこれらの分野が、四年制総合大学で学べるのがアメリカの強みです。

アメリカの四年制大学で映画・映像を学ぼう

世界のショービジネスのトップに立つアメリカでは、様々なジャンルの才能を総合大学の正規学部コースで育てています。それは国を代表する文化であるエンターテインメントで一流の人材は、映像に関わる技術とともに、国際的な視野や教養、知識をもち、社会人としても一流でなければならないからです。

アメリカの大学では、専門科目の他にも多くの教養科目を学ぶ、あるいは興味のある他学部の授業を履修することも自由です。映像は表現のひとつの手段であり、現代では例えばイベントでのプロジェクションマッピングによる演出、メタバースやVR/ARなどの現実とバーチャルの融合など、表現手法はさらに広がってきています。もちろん、皆さんにとって身近なゲームも映像表現のひとつです。

あなたの視野を広げることは、単なる「動画の撮り方」からもっともっと世界を広げることにもつながります。だからこそ、アメリカの総合大学でエンタメを学ぶ意味があるのです。エンタメの根本と幅広い視野をアメリカで学んでみましょう。

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芸術と表現は技術だけで成立するものではありません。アメリカで他では得られない色々な経験をして自分そのものを大きくしていきましょう!

映像制作にたずさわる各方面のプロを育成

映画・映像を仕事にすると一言で言っても、例えば映画作品のオープニングやエンドロールを見れば、実際はさまざまな専門分野に分業されていることに気付くでしょう。

演技する俳優、演出する監督はもちろん、脚本、装置(美術)、音声、照明、衣装、メイクアップ、特殊効果、CGなど、数多くの人が共同作業で作品を作っています。さらに作品に関わる人や資金などすべてを総括するプロデューサーを筆頭に、興行を行う配給・プロモーターネット配信担当、広告宣伝担当といった役割を含めると、まさに一大産業を支える無数の部門担当者や組織が一つの作品を作り上げているのです。

アメリカの大学でも、それぞれの分野を極めたい学生が集まり、分業しながら学期ごとにテーマに沿った作品作りの授業がほぼ必ず組み込まれています。また、上記の専門分野については舞台芸術、アート、コンピューター、ビジネスなど各専攻の授業を選択して学んでいくことができますし、その中の一分野に自分の将来を見つけたのであれば、そちらに変更して卒業を目指すこともできます。学びながら、自分に向いたポジションを探していきましょう

まずはコミュニケーション能力を鍛えよう

映画・映像・舞台芸術を学ぶ上では、なるべく高い語学力とコミュニケーション能力が求められます。これは、作品の解釈や批評、自らのオリジナルの執筆に必要なばかりでなく、作品の制作段階で細かいニュアンスを含むイメージの伝達、重要な指示のやりとりといったコミュニケーションにも、適切な言葉の扱いと行間を読む感性とが欠かせないからです。そして、たくさんの映画を鑑賞することや本を読むためにも英語力は根本的な能力として必要です。語学研修や教養科目のコミュニケーション系の授業でしっかり英語力を高めましょう。

ただ、どんなに勉強してもネイティブの表現には敵わない部分もあります。実際に学んでいる学生も、表現が適切か、あるいはもっと気が利いた表現はないかなど、アメリカ人学生の手を借りながら作品を仕上げていますから、自信のない部分は仲間とのコミュニケーションで補っていきましょう。

映画祭やコンクールに挑戦

映画学が盛んな大学や地域では、学生を対象とした映像コンクールや映画祭が例年開かれており、実際にNCN学生がこれらのコンクールで入賞する事例もたくさんあります。

やはり、実際の観客の評価に勝るものはありません。「授業を受けながら制作作業を進めるのは睡眠時間との戦い」という声もありますが、苦労したからこそ成功の時の喜びも大きいのです。

大学での映画祭の告知例
(セントラルアーカンソー大)

実際の制作現場でのインターンシップ

アメリカでは映像を学ぶ学生のインターンシップの受け皿が多数あります。

特に昨今では企業向けの動画制作市場やゲーム産業が盛り上がっていること、また映画についてもハリウッドにとどまらず、中央部や南部においても映画産業の盛んな地域は広がってきています。大学でも多くのインターン先の紹介を行なっています。また、自分で見つけたインターン先を大学に認めてもらうこともできます。積極的に動いていきましょう。

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超一流の人たちの仕事は魔法のようだと言います。その魔法を目の前で体感できる瞬間に、アメリカで学ぶ喜びはこれ以上なく高まることでしょう。プロの仕事を直接見て体験し、明日の魔法使いになりましょう!

卒業後の進路

卒業生は日米の映像産業の現場で広く活躍しています。映画会社で著名なプロデューサーになっている卒業生、テレビ局や制作会社、配給会社、音楽関係、ゲーム制作企業、最近ではYouTuberのマネジメント会社に就職する学生もいます。また、初期には制作会社に就職して経験を積んだ後独立し、コンテンツの輸入などを扱う企業を立ち上げた卒業生も出るなど、関わり方は人それぞれです。

アメリカで映画・映像・舞台芸術を学ぶことは、最先端の理論と技術を学ぶことに加え、グローバルな環境の中で、日本人としての感性を自覚しながら、世界に通用する表現に挑戦するという大きな意義をもっているとも言えます。

映画映像関連専攻・卒業生の主な就職先

東映、東映ビデオ、東宝、NHK、日本テレビ、テレビ朝日、毎日放送、フジテレビ、MTVジャパン、パナソニック映像、日テレアックスオン、東通、IVSテレビ制作、電通、博報堂、ADK、ソニー・ミュージックエンタテインメント ほか多数

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成功した卒業生に共通するのは、とにかく映像や映画が大好きであること、そして好きなことに努力と情熱を捧げられる人です。アメリカの大学では、そんなあなたを応援する体制が整っています。ぜひチャレンジをしてみましょう。詳しくは進学説明会でご相談ください。

進学説明会のご案内

映画・映像専門の説明会を開催中

米国大学の映画学、映像学、関連専攻や日本人学生受入制度について詳しくご説明する進学説明会を東京・大阪・オンラインで実施しております。詳細は以下のページをご覧ください。ご参加、ご相談は無料です。

制作以外の分野も学べる

「映画は好きだけれど、監督や制作スタッフになるような芸術センスは無いし・・」という学生の皆さんのご相談を受けることは多々あります。例えばスポーツを好きな人の全員がアスリートを目指すわけではないように、映像分野においても俳優や監督を目指すだけが関わり方ではありません。

ビジネスとして映画や映像コンテンツを扱えるようになり、国際的に活躍したいという学生向けには、映像や音楽なども含めたエンターテインメントビジネスを専攻として扱っている大学もあります。ビジネスの基本とエンタメ産業に関わる知識を身につけ、映画映像に関わる仕事をめざしましょう。もちろん、マーケティングなどビジネス系の専攻を極めて、就活でエンタメ産業を狙っていくのも有効な方法です。

主な関連専攻

映画学・映像学周辺の関連専攻を挙げてみましょう。

  • 舞台芸術(Theatre Arts): 演劇や舞台芸術に焦点を当て、演技、演出、舞台デザイン、脚本執筆などを学びます。
  • テレビ制作(Television Production): テレビ番組の制作、脚本執筆、演技、編集、監督などに関する専攻です。
  • コミュニケーション学(Communication Studies): コミュニケーション理論、メディア研究、ジャーナリズム、広報など、メディアとコミュニケーションに焦点を当てます。
  • 視覚芸術(Visual Arts): 絵画、彫刻、写真、デザインなど、視覚的な芸術に関する専攻です。
  • 文学(Literature): 脚本執筆や文学理論に焦点を当て、物語構造や文学的な要素に関する知識を深めます。
  • 音楽(Music): 映画の音楽制作に興味を持つ学生には、映画音楽や作曲の専攻が関連しています。
  • ビジネス学(Business): 映画やコンテンツビジネスに携わるために、ビジネスそのものを学ぶのも一手です。
  • デジタルメディア(Digital Media): デジタルメディア制作、ウェブデザイン、ゲーム開発など、新しいメディア技術に焦点を当てた専攻です。
  • 社会学(Sociology): 映画を通じて社会的なテーマや文化的な要素を研究し、映画と社会の関連性に焦点を当てます。
  • 心理学(Psychology): 映画のキャラクター開発や行動心理学に興味を持つ学生には、心理学の専攻が関連しています。

※大学によりカリキュラムは異なります。

映画学・映像学の推奨大学

セントラルアーカンソー大学
University of Central Arkansas

映画学で最も人気のある
NCN特別奨学金実施大学

セントラルアーカンソー大学(University of Central Arkansas)では、Film(映画学)・Theatre(舞台芸術学)・Creative Writing(クリエイティブライティング)の3つの専攻を提供しており、NCN特別奨学金も合わせて経済的かつ本格的に映画映像の学習ができる環境が整っています。

3つのビルディングに必要な設備を設置しており、最新の編集設備、オーディオ録音/ミキシングスタジオ、コンピューターラボ、サラウンドシステムを備えた4Kシアターなどが代表的な設備です。毎学期、座学と実習を組み合わせながら、実践的なテクニックと本質的な能力向上を目指すカリキュラムで、卒業生の実績も多数あります。

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NCN受入大学の中の代表的な大学のひとつで、経済性と教育内容のコストパフォーマンスは最高です。語学研修所も充実しているので、これから英語力アップも含めてチャレンジしたい学生も歓迎します。

university of central arkansas
州都リトルロック近郊の街コンウェイに美しいキャンパスが広がる
大学内のテレビ局
充実した機材類
オフィシャル大学紹介映像
キャンパスツアー(非公式)

》バーチャルキャンパスツアー *大学公式メール登録が必要です


カリフォルニア州立大学ロングビーチ校/
California State University, Long Beach

大きな奨学金と強力なカリキュラム

ハリウッドにほど近いカリフォルニア州立大学ロングビーチ校は、映画界を代表するスティーブン・スピルバーグ監督の母校です。彼が成功の礎を築いたロングビーチ校の映画学(Film & Electronic Arts)専攻は、映画の他、テレビやビデオの制作の講座も充実しており、修士課程を含めて70近いコースを揃えています。講師陣には、ハリウッドや全米テレビネットワークで活躍するプロたちが名を連ね、最先端の映画制作を教授しています。

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映画学の専攻は人気が高く、まず教養科目の履修で高い成績をあげることが求められます。直接進学も高いGPAが求められますから、他大学からの転学も検討してみましょう。

ハリウッドに最も近い大学
ドイツでのサマーワークショップ
(学部公式FBより引用)
大学公式FBより(一部修正)
大学紹介(公式)
スピルバーグ監督・母校に帰る!

ノースアラバマ大学/
University of North Alabama

映像制作もエンタメビジネスも学べる

ノースアラバマ大学では、舞台芸術/映画学、エンターテインメント産業学(Entertainment Industry)、デジタルメディア学など関連専攻が充実しています。南部は音楽産業の中心地であり、映像とともに音楽関連が手広く学べます。NCN特別奨学金により、全大学中最も経済性の高い大学であることも魅力です。

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エンターテインメント産業学は人気の専攻です。配給会社、音楽関連企業などをめざす学生は候補に入れてみましょう。

関連記事》ノースアラバマ大学(州立)の奨学金システム

University of North Alabama
伝統ある美しいキャンパス
コンピューターラボ
学内ライブの様子

映画・映像
専門の説明会を開催

分野別進学説明会・映画映像編

東京・大阪・オンラインで実施

この説明会では、映画学や映像学に特化して、アメリカの大学への進学・留学について詳細にご紹介します。世界一の環境、学びの流れ、キャリアプラン、気になる費用など、制作関係やエンタメ業界をめざすあなたが欲しい情報をすべてお伝えします。また、個別相談のお時間も設けています。

詳しくは特設ページをご参照ください。

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それぞれの分野については、通常の進学説明会でもご相談に対応するほか、「専攻分野別進学説明会」として各分野に特化した説明会を開催しています(全学年共通)詳しくは以下の各専攻解説ページをご覧ください。

※時期によっては直近の開催が設定されていない場合もございます。この場合は、高校生向け総合進学説明会/大学生・社会人向け進学説明会にご参加ください。

【航空学】パイロットになって大空を飛びたい

アメリカでは大学の中にパイロットの養成プログラムが専攻として設置されており、大学卒業とともに事業用操縦士のライセンスを取得できます。子供の頃からの空への憧れを、現実の進路に変えましょう。

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【国際関係】世界の平和と幸せに貢献したい

止むことのない戦争や貧困、飢餓、災害。世界を襲う様々な危機に、自分が何ができるかを考え、必要な力をつけるためにアメリカで学べることはたくさんあります。

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【映画・映像】映像・CGなどを本格的に学びたい

エンターテイメントの層の分厚さは、昔も今もアメリカは世界一です。米国大では本格的な映画から配信動画、ニュース、CG、VR/ARなど最新技術まで何でも学ぶことができます。

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【スポーツ】スポーツの世界を支える仕事に就きたい

部活などでせっかく大好きになったスポーツに一生関わっていきたいという学生には、アメリカのスケールの大きな環境と細分化された専攻は最適な選択です。トレーナー、スポーツビジネス、報道など各種専攻を解説します。

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【航空宇宙工学】飛行機やロケット、宇宙船の開発をしたい

航空宇宙工学は、航空機や宇宙関係、その他乗り物全般を含めて研究開発をするエンジニアを育成するための専攻です。アメリカ、日本、そして世界に通じる技術を身につけましょう。

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【コンピューター・IT】現在と未来の中心産業で活躍したい

GAFAMに代表されるビッグテック企業が世界を牛耳る今、大学においてもこの分野は最も拡大に力が入っている専攻群です。科学からITビジネス、保守やセキュリティなど基盤を守る技術まで、自分に合うポジションを探しましょう。

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【ビジネス】世界の最前線でビジネスを学びたい

世界のビジネスの中心、アメリカで学びたいという学生はとても多いはずです。ビジネス一般から金融、会計、起業など専攻分野としては多岐にわたります。ここでは、主なビジネス系専攻を紹介していきましょう。

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【舞台芸術】ミュージカル・音楽・ダンスも専攻で選べる

ブロードウェイや世界で活躍したいというプレイヤー系、脚本、舞台装置や衣装、音楽ビジネスなどスタッフ系、どちらもプロの門を叩けるだけの本格的な内容をアメリカの総合大学で学べます。

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【環境学】地球環境を守るために貢献したい

地球温暖化・資源問題など環境に関わる専攻はアメリカの大学に多数あります。また、理系的アプローチばかりではなく政治経済や国際関係からも貢献することはできるでしょう。

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【医学・医療系】アメリカで最先端の医学を学ぶ

国際的な医師を目指したい、それもできればアメリカで先端医療を学びたいという高い希望を持っている学生の皆さんに向けて医学と、その他の医療系専攻について触れていきます。

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