世界のビジネスの中心地で学ぼう

昔も今も世界のビジネスの中心地であるアメリカ。現代は、GAFAMと呼ばれるインターネット関連企業が世界の頂点に君臨した時代を経て、次の時代を模索している局面と言えるでしょう。

残念ながら日本で元気のある企業が一握りになってしまった今、世界を舞台に働くということは、夢というよりは次の時代に生き残るための必須項目になった感があります。

いまだビジネスについてしっかりとしたカリキュラムを持つ日本の大学も少ない状況で、アメリカの大学という選択は必然です。起業やフリーランスといった新しい働き方も注目を集める中、変わらず必要なのは自分自身の能力です。自分を高めるためにぜひアメリカに飛び出してみましょう

細分化された専攻が特長

アメリカの大学で学ぶことができるビジネス系の専攻の一例です。

  • ビジネス学  Business Administration 
  • 経営学  Management 
  • 財務学  Finance 
  • マーケティング学  Marketing
  • 会計学  Accounting
  • 経済学  Economics
  • 起業学  Entrepreneurship
  • 国際ビジネス学  International Business
  • サプライチェーン・マネジメント  Supply Chain Management
  • ビジネス情報システム  Business Information Systems
  • ホスピタリティ・マネジメント  Hospitality Management

これはある程度の大分類であって、実際はさらに細かく分類されている場合もあります。大学によりこれらの専攻の規模の大小は異なるものの、ほとんどの総合大学において太字の基本専攻は網羅されています。大規模な大学や上位大学ほど、より細かい分野や授業の開講数が多いととらえておけば良いでしょう。

細分化されているのはそれぞれ需要があるからです。公共部門や個人事業であっても目的や規模が異なるだけで、経営そのものは必要ですから、どんな仕事にもあてはまる万能の専攻とも言えます。

入学前に専攻を決め込む必要はない

では、こういった専攻から何を学べば良いのか迷ってしまう人も多いことでしょう。実は、それは入学してから学びを進める中で決めることができます

各大学とも、ビジネス学全体の必修科目(コア科目)、各専攻の必修科目、選択必修科目、選択科目といった形で分類されており、コア科目では一通りの各分野の入門科目を学びます。そしてより興味を持った分野を深掘りしていくことで、それが「結果的に」専攻になるということもあります。また、当初選んだ専攻を変更することも自由ですから、途中で興味が変わっても大きなロスなく路線変更することができます。ビジネスの知識を実際に得る中で、面白さを感じる分野を見つけていきましょう。もちろん特定分野に目的を絞って学び始めることも自由です。

幅広く学ぶか、スペシャリストをめざすか

経営とは、人・物・金・時間・情報などをバランス良く動かして目的を達成することです。ですから、大学ではどちらかと言えば「浅く広く」それぞれの要素に関わる分野を学ぶというのが基本になり、各専攻で分野ごとの強弱をつけています。

ただし、その中にも専門職と呼べる分野がいくつかあり、例えば会計学ビジネス情報システム学、金融学、物流を扱うサプライチェーンマネジメント学などは専門性の高い専攻になります。

また、特定の業種に特化した専攻もあり、上記の中ではホテルやレストラン、イベント運営などの接客業に特化したホスピタリティマネジメント学や、リストにはありませんがファッションビジネスに特化したファッションマーチャンダイジング学などが代表的です。

ただしこれらも、ビジネスの基本あっての専門分野ですので、コア科目から学んでいくのが原則です。

ホスピタリティマネジメント専攻の実習風景

他分野と複合的に学ぶ

ビジネス学と他分野を同時に学ぶこともできるのがアメリカの大学の面白さのひとつです。アメリカには主専攻(Major)と副専攻(Minor)というシステムがあり、ビジネスをMajorに置き、他分野をMinorで学んだり、逆にすることもできます。ビジネス情報システム学のように、親和性が高いため最初から専攻として設定されている場合もあります。専門+ビジネスの代表的な分野では以下のようなものがあります。もちろん、自分なりの組み合わせを作ることもできます。

  • スポーツビジネス
  • エンターテインメントビジネス(音楽や映画など)
  • ファッションビジネス(マーチャンダイジング)
  • 環境ビジネス(環境学+ビジネス)
  • ビジネス心理学
  • ヘルスケアマネジメント(経営学+健康科学)
  • ITイノベーション(IT+起業学)

インターンシップの機会も豊富

日本においてはインターンシップは企業の採用活動の一環として認知されている感がありますが、アメリカでは企業にも教育への積極的貢献が求められており、社会全体で大卒人材の質を上げることは、ひいてはアメリカの企業全体にとっても最終的にプラスになることでもあるのです。

インターンには無給/有給があり、長いインターンでは初任給程度の給与を受けながら1年間のインターンをすることなどもあります。大学で募集されるインターンの他に、学生自身がインターン先を見つけ、大学の承認を得て単位にすることもできます。実体験と大学の授業を組み合わせて生きた知識やスキルを身につけましょう。

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詳しくは特設ページをご参照ください。

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大学選びのポイント

ほぼ全大学にビジネス系専攻は設置されているだけに、大学選びはある意味難しい部分もありますが、いくつかポイントはあります。

教育の質と学位認定機関

アメリカや世界には学位認定機関という大学の教育内容を審査し、質や環境などにお墨付きを与えることを役割とした第三者機関が分野ごとに多数存在します。その中でビジネス系の学位認定機関で最も権威があると言われているのがAACSB(Association to Advance Collegiate Schools of Business)です。AACSBは、世界中のビジネススクールに対して高い品質と専門性を持つ教育プログラムを提供するためのガイドラインを設け、認定を行っています。

世界で987大学(23年)が認定を受け、そのうち半数以上の548大学がアメリカの大学です。全米では約4,300大学ありますから、そのうち12.7%の大学にしか与えられない特別な認証です。日本では大学院も含めて6大学しか認定を受けていません。

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NCN米国大学機構の受入大学は、8割以上がAACSBの認定を受けており、いずれも高いクオリティを誇ります。

地域での強い産業が専攻の特徴となる

特に州立大学の場合は、州税を投入していることから、地域に必要な人材の輩出や研究を通じて経済・社会への貢献をすることが元来の使命です。逆に、地域の有力企業からは多くの研究費や寄付、インターンの機会を提供され、より良い人材を輩出するために企業も協力する、持ちつ持たれつの関係です。従って、その地域における有力企業や強い産業に関連した分野が強くなるのはある意味必然なのです。

分かりやすい例では、カリフォルニア州IT、観光、エンタメ関連専攻が強く、ワシントンD.C.は政治の中心だけに国際系、経済学や経済政策などが強いという特徴があります。また中央部は一概には言えないものの、伝統的にアメリカの経済基盤を支える農業や畜産業、重工業、資源産業などが強く、物流や商取引関連(金融や会計)、さらに金融に欠かせないITが充実…といったように地域の成り立ちに基づいた特徴があります。

とはいえ、これらは発展的内容における細かい設置授業の差や、他の専攻も一緒に学びたい場合に影響することでもありますし、研究型大学など大きな大学ではバランスよく網羅していることも多々あります。

より学びたいことや興味のある産業がはっきり決まってから、転学制度を利用して他大学や他地域に移ったり、単位互換制度を利用して学期単位で他大学で受講することもできますから、頭の隅に入れる範囲で構いません。

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基礎段階やコア科目は大学ごとの大きな差は無いため、初期の選択では自身の学力、英語力、予算などから選んでも大きな問題は無いとも言えます。まずは進学説明会でご相談ください。

卒業生の進路

最もオールマイティな専攻であるために、特定の業種に強いということは無く、学生各自の興味に応じて日系、外資系、またどの業界であっても通用します。一方、ビジネス学は普遍的なだけに、ともすれば「普通の人材」として埋没する危険もあります。自分の特長やいわゆる「売り」をどう作っていくかもひとつのポイントとなるでしょう。

アメリカや海外で働くには?

一般的なビジネス学専攻で就職する場合は、外資系企業であっても「日本人の学生は日本の募集窓口で応募を」という対応が多いため、当初は日本で1~3年程度働き、その後に海外派遣となるケースが多く見られます。ただ、せっかくアメリカに行ったのであればそのままアメリカで働きたいという学生が多いのも事実です。このような場合はどうしたら良いでしょうか?

1. 経済学やIT系を専攻して"STEM OPT Extension"を利用する

そもそも、アメリカの労働ビザ取得には企業のバックアップも必要なため、新卒後すぐに働くにはそれなりのハードルがあります。

一方、アメリカでは通常どのような専攻であっても学位取得後はOPT (Optional Practical Training)という卒業後のインターンシップのような実務体験を学生ビザのまま1年間行うことができます。

”STEM OPT Extension”はSTEM系の専攻学生が、企業の協力のもとでOPTを最大3年まで延長できるという仕組みで、アメリカで就職できるチャンスも大きく広がります。

ビジネス学や経営学はSTEMに含まれない一方、経済学やビジネス情報システム学はSTEMに含まれます。よって、専攻を調整することでSTEM OPT Extensionの対象となるのはひとつの方法です。

2. 会計学を専攻し、米国公認会計士(USCPA)をめざす

会計はどんな組織でも発生し、処理には専門知識が必要となるため、ビジネス系で「手に職を」と考えた際には最も堅実な専攻のひとつです。会計学を学び、一般企業に就職することも悪く無い一方、やはりアメリカに留学して学ぶのであれば、米国公認会計士(USCPA)資格をめざしてみましょう。

大学生の1年留学の場合、USCPA受験に必要な単位の一部をアメリカの大学で履修し、日本の会計系スクールで残りの単位を履修することで、実務に対応できる英語力とUSCPA資格を狙うこともできます。

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NCN卒業生についてはアメリカの4大会計事務所と言われる大手会計事務所、会計コンサルティング企業に、過去200名以上が就職し、アメリカで活躍しています。

ビジネス学の推奨大学

ネブラスカ大学オマハ校
University of Nebraska Omaha

金融の聖地・オマハでITが強い理由

ネブラスカ州オマハがIT教育に重点を置いている背景のひとつには、世界一の投資企業・バークシャー・ハサウェイ社(Berkshire Hathaway Inc.)とその最高経営責任者(CEO)であり「投資の神様」「オマハの賢人」の二つ名で知られる世界的な投資家、ウォーレン・バフェット氏(Warren Buffett)の影響が大きな要因のひとつとなっています。バフェット氏自身もこの大学の卒業生です。

また、ネブラスカ州がアメリカの地理的中心であることから、古くから物流、交易の盛んな地域であり、ビジネスの中央部における一大拠点でもあるのです。こういった成り立ちから、ビジネス学、特に金融系、また金融にはつきもののIT系が盛んであり、州やオマハ市はIT人材育成に力を入れ、またBH社やバフェット氏も大学には多額の寄付を行って教育支援をしています。

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実は非常に強い経済力を持っているネブラスカ州。UNOはNCN特別奨学金の対象大学であり、高い経済性と充実した内容を高い次元で両立しているお勧め大学です!

サイバーセキュリティの研究室
オマハ市のダウンタウン
UNO・Dr. Li学長と本機構代表(2023年9月)
ネブラスカ大学オマハ校・キャンパスツアー映像
寮の紹介。モダンな建物がカッコイイ

カリフォルニア州立ポリテクニック大学/
California State Polytechnic University, Pomona

カリフォルニア最大級の実学系大学

カリフォルニア州立ポリテクニック大学は、数あるカリフォルニアの大学の中でもビジネス/経営学でTop5に入る名門大学です。特に、情報システム学やeビジネス、国際ビジネス学などが強く、ネームバリューも非常に高い大学と言えます。ただし入学も非常に難関で、アメリカ人を含めた合格者の平均GPAは3.74(大学公表値)とトップクラスの成績が求められます。

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西海岸の実学系大学の中でも知る人ぞ知る実力派の大学です。新入生から入学が難しい場合は、転学先としてリストアップしておきましょう。

キャンパスツアー映像
ビジネス学(学部課程)紹介

ニューヨーク市立大学スタテンアイランド校/
The City University of New York, College of Staten Island

ニューヨークでのキャリアのスタートに最適

ニューヨーク市立大学スタテンアイランド校は、CUNYシステムの中では標準的な水準の大学であり、上記AACSBの認定は受けていませんが、NCN学生も同大学をステップに、CUNYの他のカレッジやSUNY(ニューヨーク州立大学)など上位大学に転学し、成功を収めています。大学はダウンタウンから30分ほどのスタテン島にあり、周囲は閑静な住宅街ですので治安面でも安心です。

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NYの街としての魅力は言うまでも無いでしょう。世界経済の中心であり、アメリカ系、日本の有力企業でのインターンの機会も豊富です。

キャンパスツアー映像
模擬トレーディング(証券取引)ルーム

分野別進学説明会・国際ビジネス編

東京・大阪・オンラインで実施

この説明会では、ビジネス系専攻に特化して、高校生〜社会人のアメリカの大学への進学・留学について詳細にご紹介します。世界一の環境、学びの流れ、キャリアプラン、気になる世界のビジネス界をめざすあなたが欲しい情報をすべてお伝えします。また、個別相談のお時間も設けています。

詳しくは特設ページをご参照ください。

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それぞれの分野については、通常の進学説明会でもご相談に対応するほか、「専攻分野別進学説明会」として各分野に特化した説明会を開催しています(全学年共通)詳しくは以下の各専攻解説ページをご覧ください。

※時期によっては直近の開催が設定されていない場合もございます。この場合は、高校生向け総合進学説明会/大学生・社会人向け進学説明会にご参加ください。

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