アメリカの大学に進学するために必要な費用を項目別にまとめてみましょう。まずは渡米後、大学で必要となる授業料など、いわゆるランニングコストからまとめます。

大学の授業料(Tuition)

授業料は学期ごとに納付となります。多くの大学では、授業料は1単位あたりの単価が定められており、履修単位数に応じて学期ごとの授業料が決まります。また、学期ごとや単位あたりで定められた各種諸費用(Fee)が加算されます(図書館利用料、システム利用料など)。

授業料の計算例

1単位あたり$400登録単位数15単位Fee合計$300の場合、

$400×15単位$300=$6,300/学期

大学は一部の専攻を除いて120単位程度が卒業単位であり、秋学期(9〜12月)、春学期(1〜5月)の2学期×4年間で卒業できるようになっていますので、年間費用は上記の2倍、新入生の場合は卒業までの授業料は8倍という計算になります。

履修単位数によって授業料は変動しますので、学期による増減や追加履修の場合、その分の授業料が必要です。また、5〜8月の夏学期に集中講義や実習などの授業を履修することもあります。夏学期を履修した場合、1年あたりの授業料負担は増えるものの、合計の履修すべき単位数は同じですから、総額では変わらず、卒業が早くなる(=生活費が減る)メリットもあります。

  • 大学によっては、各授業の配当学部(授業を提供する学部)や通常授業/オンラインで授業料が異なることがあります。
  • 実習費用や実験費用、教材費などが別途必要な授業があります。特に航空学(パイロット)では卒業までに数百万円の追加費用となります。詳しくは進学説明会等でご確認ください。
  • アラバマ州など一部の州や大学では、授業料固定制となっています。学期あたり決められた単位数(12単位、15単位など)以上は追加費用が発生しないため、履修単位数の多い専攻や追加学位を求める学生に優しい制度になっています。

NCN特別奨学金

上記の授業料単価を、一定割合で減免する(平均50%程度)のがNCN特別奨学金(授業料減免型)です。審査受験時に一定の成績基準(主に評定平均)をクリアしていると、入学時より授業料減免が適用されます。共通審査の段階で適用が決まり、成績維持とNCNや大学の学生規則遵守などを条件に、卒業まで適用されますので、ご家庭ではあらかじめ減額された費用で予算計画ができるのが安心のポイントとなっています。また、NCN特別奨学金(固定型)として、毎年一定額の奨学金が支給されるタイプの大学もあります。

各大学の条件については、受入大学一覧のページをご参照ください。

その他の奨学金

大学入学後の成績(GPA)によって、成績優秀者向けの奨学金が得られる場合があります。金額はさまざまですが、年間$1,000〜$2,000程度のものが多くなります。さらに、スポーツや芸術、その他課外活動においてめざましい成果を出した場合は、そちらで奨学金が得られることもあります。これらの奨学金は通常、NCN特別奨学金とは別途で受給できます。

授業料の納付

授業料は学期ごとにあらかじめアメリカで開設した現地銀行口座にご家庭より海外送金で仕送りをしていただき、ご本人がパーソナルチェック(小切手)等で支払うか、大学によってはオンライン決済で日本のご家庭から直接納付できる場合もあります。大学内にも学生それぞれのアカウントが設けられ、履修取り消し時の精算や小口の奨学金などはアカウントにチャージする形で支給され、次学期の授業料納付の際に活用することができます。

教科書代

教科書については授業によって大きく異なりますが、古書などを使わず、すべて新品を買い揃えた場合は学期あたり$500〜$1,000程度必要となることが多いようです。ただし上記の通り、中古マーケットでの購入や先輩から譲ってもらったり、最近では電子書籍のレンタルサービスなども利用できる場合がありますので、あくまで新品時の目安で、個別の授業で大きく変わります。その他、実験費用などで若干のフィーが加算される場合もあります。

寮費・食費

大学寮と寮費

NCN米国大学機構の日本人学生受入制度では、原則、全学生が大学の寮で生活をスタートします。キャンパス内にあるという安全性、教室も近いという利便性や、ホストファミリー制のような環境のばらつきも無く、学習に集中できる環境が整っています。

寮は大学内に複数あり、空き状況次第ながら部屋のタイプを選べるようになっています。

寮費は地域、設備、部屋のタイプなどで異なり、授業料とともに各学期のはじめに大学に納付します。本機構の費用試算では、一般的な2人部屋のタイプで試算をしています。寮費に関しては地域による差が大きく、例えば日本でも主要都市と地方では家賃が異なるのと同じく、東部や西海岸の大学に比べると、中央部各州は経済的と言えます。(下表参照)

食費

食事は、大学内のカフェテリア(いわゆる学食)で3食食べるというのが基本になります。大学内にはカフェテリアの他に、外部業者によるコーヒーショップやファストフード店が設置されていることも多くあります。

カフェテリアでの食事については、学期ごとにミールプランと呼ばれる定期契約を結び、食事回数無制限のプランから最小限のプランまで選択の幅がありますので、それぞれの生活スタイルに合わせて選ぶことができます。

ミールプラン費用は、授業料、寮費とともに学期の初めに大学に納付します。本機構では、週7日/3食のプランを基本に試算をしています。また、ミールプランには上記のコーヒーショップなどで使える電子マネーがセットになっている場合が多くあります。

【ミールプランの例】

費用やプランは大学ごとに異なりますが、ここではネブラスカ大学カーニー校をサンプルとしてご紹介します。

・$2,754/semester(学期)

・220 Block Meals=学期で220食

・580 Dining Dollars=カフェテリアや、学内の外部業者による飲食店(コーヒー、ピザなど)で使用できる電子マネー($580相当)約97食分使用可能

1週あたり14回のカフェテリアの食事と6回の飲食店での食事で約20食をカバー

他のプランもほとんど金額差が無いので、事実上、上記が標準プランと言えるでしょう。

寮費・食費の標準的な費用

寮費については地域差が大きい一方、ミールプランについては$2,000弱〜$2,000台後半が一般的です。ただし、上記のように食費には電子マネーが付与されていたり、プランにより大きく異なり、下記はあくまで目安です。

地域寮費食費(ミールプラン)合計
東部$4,000〜$9,000/学期$2,000〜$3,500/学期$6,000〜$12,500/学期
中央部$2,000〜$4,000/学期$2,000〜$3,000/学期$4,000〜$7,000/学期
西海岸$4,000〜$8,000/学期$2,000〜$3,000/学期$6,000〜$11,000/学期

米国語学研修費用

本機構では、あらかじめ英語力が高い、あるいは国内での語学研修で大きく英語力を伸ばしたために語学研修免除(=渡米前に入学に必要なTOEFL等のスコアを取れた学生)となった学生を除き、米国大学での語学研修を義務付けています。高校卒業生の通常スケジュールの場合は、高校卒業直後の5月ごろに渡米、8月中旬までの夏学期約3ヶ月、語学研修を受講します。語学研修費用については大学による差があるものの、おおむね生活費込みで$6,000〜$9,000程度が平均です。

学生の皆さんにとっては留学スタート時の最大のハードルとなる英語力ですが、ここで学期終了までに規定のスコアを取るなど語学研修修了要件を満たさないと、正規授業に進めずもう1学期追加(クリアできなければさらに延長)となり、当然語学研修費用も相応にかかってしまいますので、それだけは避けたいところです。逆にがんばり次第では冒頭の通り、米国語学研修免除とできる可能性もありますから、芸ならぬ、勉強は身を助けると思ってがんばりましょう。

まとめ

最終的には大学や専攻により変動する部分が大きいのは確かですが、目安としては授業料、寮費、食費の年間総額で以下の通りで、やはり特別奨学金運用大学が圧倒的に経済的になります。各大学の費用につきましては、受入大学一覧をご参照ください。

また、希望の大学に進学できるかどうかは共通審査により決定しますので、まずは進学説明会参加後、共通審査/準備生審査受験を検討してみましょう。

NCN特別奨学金運用大学$16,000〜$22,000/年
東部の州立総合大学約$30,000〜$50,000/年
中央部の州立総合大学(奨学金なし)約$24,000〜$36,000/年
西海岸の州立総合大学約$24,000〜$36,000/年
私立大学約$42,000〜$75,000/年

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